マンション・アパートのメリット&デメリット
こんにちは。
新宿・池袋にある不動産仲介会社『お部屋探しはアルク』の岡村です。
賃貸物件にはざっくりとマンションとアパートというカテゴリーがありますが、その両者の違い、それぞれの長所短所を把握しているお客様はそこまで多くありません。
それぞれの良いところ、悪いところなどを書いていきます。
まずマンションについては国土交通省が次のように定義しています
『3階以上の中高層建築物で、鉄筋コンクリート、あるいは鉄筋鉄骨コンクリート造りの建物をいう』
つまりそれ以外がアパートというわけですから、構造にコンクリートが使われていればマンション(RC造)、使われていない(木造、鉄骨造)ものがアパートと考えるといいかもしれませんね。
★マンションのメリット
■遮音性が高い
コンクリートを利用して建てられているので、遮音性に優れている点が1番のメリットだと思います。
■共用部分の設備の充実度が高い
次いで共用部分の設備の充実度(オートロック、宅配ボックス、防犯カメラなど)が挙げられるかなと。
■気密性が高い
空気が漏れ出ていく隙間の少ないRC造りは、室内の空気が外に出ていきにくくなっています。エアコンが効きやすいメリットがあります。
★マンションのデメリット
■家賃が高い
これが1番のデメリットですね。
例えば新宿区のシングル向けマンションの平均家賃が9.33万円に対し、同じ条件でのアパートの平均家賃は6.89万円。
両者の間に2.5万円ほど開きがあります。※LIFULL HOME'S調べ
似たようなお話になりますが、同エリアかつ同賃料でマンションとアパートを比較した場合に、マンションはお部屋のグレードがアパートより落ちるという点もあります。
例えば、同エリアで7万円のマンションと7万円のアパートを比較した場合、お部屋が広く、室内設備(独立洗面台や二口コンロなど)が充実していて、築年数も浅く綺麗で、駅まで近いのは基本的にアパートです。
平均賃料が違いますから、同賃料で比較しようとするとそうなってしまいます。
■通気性が悪い
気密性が高いということはお部屋の中の空気とお部屋の外の空気が循環しないということ。
通気性が悪いと湿気がたまりやすく、カビが発生するリスクも高まります。
24時間換気扇を使用したり、こまめな空気の入れ替えが必要です。
続いてアパートのメリット&デメリットについて言うと、マンションのメリット&デメリットと丁度反対になるだけです。
★アパートのメリット
■コストパフォーマンスが良い
つまり同エリア、同賃料でマンションと比較した際に、『お部屋が広く、室内設備(独立洗面台や二口コンロなど)が充実していて、築年数も浅く綺麗で、駅まで近い』物件はアパートの方が多いです。
■通気性が高い
日本の木造建築は日本特有の高温多湿な気候にあった構造です。
ヨーロッパなどは古来石造りの建築物が主流でしたが、それは良質の石が取れるor地震が少ない(石造りは地震に弱い)というような理由があり、その土地その土地の風土に合わせた建築物が建てられてきたのです。
木造建築は通気性に優れているので、日本特有のジメジメした気候を和らげてくれる効果があります。
★アパートのデメリット
■遮音性
建物の大部分を木で造っていますから遮音性が低いことが1番のデメリットですね。
ただ、遮音性の点については最近のアパートは隣室との壁の間に遮音材を使っている物件が増えており、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
実際に私も昨年に積水ハイムさん施工の新築物件(完全木造)に引っ越ししましたが、ほぼ無音です。
たまにどこからか物音が聞こえることはありますが、テレビの音や話声が聞こえるということはゼロと言えるくらい遮音性は高くなっています。
■共用部分の設備
オートロック、宅配ボックス、防犯カメラなどの充実度がマンションに比べて劣るという点がありますね。
ただし、こちらも遮音性と同じく、最近は防犯設備が充実しているアパートも増えてきています。
■気密性が低い
木造の建物は通気性が良い反面、気密性が低いという特徴があります。
エアコンの効きはRCに比べて劣りますね。
いかがでしたか?
マンション、アパートそれぞれに長所短所がありますが、最近はハウスメーカー施工の高遮音、高断熱、高耐震を売りにした高性能アパートも建築されています。
一般的なマンションよりもリーズナブルで、かつ設備も充実のこれらの物件が個人的にはオススメです。
築浅やより安い物件で希望条件をかなえようとする場合は、マンションだけではなくアパートも含めて、じっくり探していくのも手だと思いますよ。