賃料の上限はいくらに設定すべき!?
こんにちは。
新宿・池袋にある不動産仲介会社『お部屋探しはアルク』の岡村です。
これを決めないで漠然とお部屋を探しても、なかなか方向性が定まりませんよね。
もちろん、家賃を上げていけば上げていくほど、物件の質(広さ、綺麗さ、設備の充実さ、立地の良さ)も上がっていきますが、収入の大半が家賃の支払いで消費されてしまい、日々の生活もままならなくなってしまっては大変です。
家賃の上限はなにを目安に設定すれば良いのでしょうか。
いったい幾らまでの家賃で物件を探せばいいのか分からないと、お部屋探しもスタート出来ませんよね!?
★家賃は月収の3分の1以下に設定しましょう
一般的に家賃の目安は年収(月収)の3分の1と昔から言われています。
例えば月収24万円の人は8万円の家賃までであれば生活に困ることはないという考え方ですね。
ここで言う年収(月収)とは額面(税金や社会保険料など控除される前の額)です。
個人的にはまぁこの考え方でもいいかなと思いますが、上の例の場合、8万円のお部屋となると生活は結構カツカツになります。
8万円までなら大丈夫というより、生活が破綻しない限界が8万円と考えておいた方が良いと思います。
★毎月の固定費を考えてみよう
生きていく上で、家賃以外にも必要になる固定費があります。
固定費とは毎月必ず支払うことが決まっているお金のことで、食費や光熱費などのことですね。
上の年収の3分の1のお話に固定費を絡めて考えていくと無理のない生活が出来ると思います。
■食費
成人の1ヶ月あたりの食費平均は30,000円と多くのサイトで記載されているのを見ますが、これは多分かなりキツイです。
お昼に職場の近くの牛丼屋に行っても500円はしますよね。
そうすると朝食200円、夕食300円で乗り切らなくてはいけません。
朝食をパン1個と牛乳で乗り切っても夕食を300円というのは無理がある気がします。
自炊をすればもう少し抑えられるかもしれませんが、手間がかかる&電気ガス水道代がその分上がることを考えると、なかなか継続するのが難しいかったり、大した節約にならなかったりするところです。
1日あたり1,500円、1ヶ月あたり45,000円が現実的なラインかと思います。
■光熱費
一般的な一人暮らしでかかる光熱費は電気代4,000円、水道代2,000円、ガス代4,000円ほどかかります。合計で10,000円と考えましょう。
■通信費
スマートフォンの料金、自宅のネット回線の料金で13,000円ほどになりそうです。
■交際費
職場の同僚との飲み会が月1回、恋人・友人と月3回遊ぶとして1回あたり5,000円で計算して月20,000円ほど
■その他
洗剤などの日用品、スーツやワイシャツのクリーニング代や普段着の購入費などで20,000円出費があると考えます。
このあたりが固定費になるかと思いますが合計で108,000円になります。
意外とかかるものだぁと思われる方も多いかもしれませんね。
ここに家賃の8万円を加えると、合計がおよそ19万円になります。
額面24万円でも税金や社会保険料など控除されると実際の手取りは20万円ほどになりますから、20万円-19万円で残額は1万円です。
年収(月収)の3分の1で計算すると本当にギリギリのラインです。
年収(月収)の4分の1で設定すれば余裕が出てきます。
上記例で考えると30,000円ほど手元に残り、貯金や旅行などの趣味に回せるお金も捻出出来そうです。
ただ、家賃に回すお金を減らすとその分お部屋で我慢する部分(古くなったり狭くなったり、駅から遠くなったり)も増えてくるというジレンマもありますから難しいところです。
ご自身のご希望条件と相談して、基本的には年収(月収)の4分の1のお家賃を基準に探し、どんなに魅力的なお部屋でも年収(月収)の3分の1を超えている場合は身の丈に合っていないとすっぱり諦めることも大切だと思います。